第36回日本臨床内科医学会

ごあいさつ

>江頭 芳樹

第36回日本臨床内科医学会

会長 江頭 芳樹

(福岡県内科医会会長・日本臨床内科医学会副会長)

「第36回日本臨床内科医学会」は2023年10月8日(日)~9日(月•祝日)にホテル日航福岡にて開催させていただきます。今回のテーマは「臨床内科のさらなる発展―他科との連携において―」です。

一般開業医は、自分の専門分野以外にも、様々な病気を診なくてはいけませんので浅くても良いから出来るだけ他分野の知識も身につけていかなければなりません。勤務医の先生方も専門分野をより深く学ばれて我々もその内容を少しでも参考にしていけるようにしなければなりません。

患者さんも年齢を重ねるほど複数の病気を持っておられる方が今後も増えてくることが予想されます。患者さんが相談される内容は内科分野に限らず皮膚科、泌尿器科、整形外科、精神科、外科領域にまで広がってきています。それに対応するには内科医は今後他科の知識を少しでも多く取り入れて専門内科あるいは他科に紹介する等のいわゆる「かかりつけ医機能」を強化してゆかねばなりません。その為にも他科との連携もより必要になってくると思われます。

厚労省の専門委員会による「健康日本21」によると令和元年の健康寿命の最新値は男性72.68歳、女性75.38歳と報告されています。健康寿命をより長くするためにも臨床内科のさらなる発展が必要不可欠になると思われます。

福岡の学会では、臨床内科医のためになる教育講演、シンポジウム、来賓講演、特別講演、会員発表、産業医講習、スポーツ医研修、実践セミナー等を企画しています。

新型コロナ感染症の影響で様々な講演会、医学会がハイブリッド開催を余儀なくされています。顔と顔を合わせ学びと旧知を温めることが困難になっていますが、本学会が開催される2023年秋ごろには状況は良い方向に進んでいることを望んでいます。是非多くの皆様が参加されてこの学会が日々の診療の一助となることを期待していますので、福岡の地でお会いできることを楽しみにしています。